【私の好きな建築|京都・長楽館】

「100年以上の時を超えても、人の心を動かすものがある。」
建築を見ることが好きな私が、京都を訪れるたびに心惹かれる場所のひとつが「長楽館」です。

長楽館は1909年(明治42年)、“煙草王”と呼ばれた実業家・村井吉兵衛の別邸として建てられました。

設計を手がけたのは、米国人建築家J.M.ガーディナー。

ルネサンス様式の美しい外観の中に一歩足を踏み入れると、ロココ、ネオ・クラシック、アール・ヌーヴォー、そして日本の書院造りまで。
まるで世界を旅するように、部屋ごとに異なる建築美と出会うことができます。

「長楽館」という名前をつけたのは、初代内閣総理大臣・伊藤博文。
かつては迎賓館として、伊藤博文、大隈重信、山縣有朋、西園寺公望をはじめ、国内外の多くの賓客を迎えてきたそうです。

100年以上の時を経ても、その美しさが大切に守られ、今もホテルやレストラン、カフェとして人々を迎えていることに感動します。

2024年には国の重要文化財にも指定されました。
私は世界各地で建築や美術館を訪れることが大好きですが、建築には、その時代を生きた人々の「夢」や「美意識」、
そして未来へ残したいという想いが刻まれているように感じます。

100年先にも残したいものを、
今の時代を生きる私たちは何を創れるだろう。
美しい建築に出会うたび、そんなことを考えます。

時代を超えて愛され続ける長楽館。
京都で大好きな建築のひとつです。

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