量より質を高め、利益率を上げる★世界一の美食の街に学ぶ

スペイン・サン・セバスチャンの観光局を訪問し、街づくりについてお話を伺いました。

最も印象に残ったのは、観光客の「数」を追うのではなく、「滞在の質」を高めるという考え方です。

「1泊する4人より、4泊する1人を大切にする」
街の文化や暮らしを尊重し、ゆっくり滞在しながら、食や自然、人との交流を楽しんでくださる方を大切にする。
その一方で、大規模な団体旅行など、住民の生活や街の文化に大きな負担を与える観光については、受け入れの基準を明確にしているそうです。

すべてに「YES」と言うのではなく、時には「NO」と伝える勇気を持つ。
そして、街の価値観を理解して訪れてくださる方には、心から「Thank you so much」と感謝する。
この明確な方針によって、オーバーツーリズムを抑えながら、一人ひとりの滞在価値を高め、地域に利益が還元される観光を実現しています。

さらに素晴らしいのは、観光客を増やすこと以上に、そこで暮らす市民を大切にする「市民ファースト」の街づくりです。

観光のために市民の暮らしを犠牲にするのではなく、住む人が誇りを持ち、安心して暮らせる街だからこそ、世界中の人から愛される。
世界屈指の美食の街・サン・セバスチャンの本当の魅力は、美しいラ・コンチャ湾やミシュラン星付きレストランだけではありません。

「何を増やすか」だけでなく、
「何を守り、何を選ぶのか」を明確にする。

この街の揺るぎない姿勢は、これからの観光だけでなく、地域づくりや企業経営にも通じる大切な学びだと感じました。

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