キッコーマン茂木会長に学ぶ「なぜキッコーマンが世界の共通語になったのか?」

2015.06.12

みなさま、こんにちは。
ピンク社長こと多田多延子です。

先日、キッコーマン茂木友三郎会長の
お話を拝聴する機会を戴きました。

海外の友人は、「お醤油」の事を「キッコーマン」と呼びます。

日本食が世界中でこんなにも愛されている理由には
「キッコーマン」の存在なしには語れません。

長い歴史に培われてきた「伝統」と、
常に時代を洞察する「革新性」を経営風土とされ、
営業利益の８０％が海外という、
グローバル化を成功された
茂木会長の名言をご紹介致します。

高い利益率の秘訣

「顕在需要があればすぐにでも
商売できますが付加価値は小さい。
時間、手間とカネはかかりますが、
潜在需要を掘り起こした方が大きく飛躍できます。

「ピーター・ドラッカーの『現代の経営』の中で
一番大切な部分は、企業が社会に存在する価値とは、
顧客を創造する、需要を創造する
ということです。これに尽きると思います。
利益を出し、株式配当を可能とする。
それができて初めて、企業が
経済・社会に貢献したといえます。

経営者としての心に刻んだ名言です

「企業経営者にとって大切なことは
「戦う覚悟」を決め、グローバルな視点で考え、
革新と差別化を念頭に置いて行動することである。」

「経営者というのはスペシャリストの中の
スペシャリストでなければいけません。
経営のプロでなくちゃいけません。
昔のエリートはゼネラリストで、
いろいろな仕事を少しずつ経験して上にあがっていった。
そして、下があげてきた案件に対して、
「よきに計らえ」といっていればよかった。
おおざっぱな調整能力さえ持っていればよかったのです。
しかし、現代の経営者はそうはいかない。
そんなに甘くはないんです。」

トップ経営者らしいお人柄を表す名言です

「顧客からの頼みごとを断る際、
手紙を出すことで済まそうとするのは失礼だ。
直接断りに行かなければならない。
テクニックの問題ではない。
誠実さが大切であることは、洋の東西を問わない。」

グローバル企業となるための基本の心構え
「海外で仕事をするためには日本人としての
アイデンティティ、自国に対する知識も持たくてはなりません。
知りません、わりませんでは自国のことを知らない
根無し草とバカにされてしまいます。」

トップ経営者ほど、常に学ぶ事を実践されています。
お人柄は謙虚で優しく、親切です。
お目にかかり、身の引き締まる思いでした。
わたくしも社会に役立つ経営者として
学び、実践してまいります。

茂木会長の略歴です。
昭和10年～（1935年～）2月13日生まれ。
キッコーマン株式会社取締役名誉会長。
千葉県出身。
1958年に慶應義塾大学法学部卒業、
一族が経営していた野田醤油（現・キッコーマン）に入社。
1961年に米国コロンビア大学経営大学院修了。
1977年に海外事業部長。1979年に取締役。
1995年に代表取締役社長。
曽祖父は平岡ひろし氏（日本の野球の父、
日本で初めてカーブを投げた人物として知られる。
実業家）

茂木一族は、今の千葉県野田市の地で、
江戸時代から関東平野で醤油（しょうゆ）の
原料となる大豆と小麦がとれたことから
醤油を造っており、江戸川の水運もあって
江戸に醤油を輸送することが可能であったこともあり、
江戸に醤油を供給することて栄えてきた。
1917年、分家を含めた茂木6家と近隣の高梨、
堀切家が合同で「野田醤油」という会社を興し、
創業時に200以上あった商標を1940年になって
茂木佐平治家の「亀甲萬（キッコーマン）」に統一した。
東京オリンピックのあった1964年に商標を社名にして
「キッコーマン醤油」となり、「キッコーマン」を経て、
現在の持ち株会社の「キッコーマン」となった。

ご存知の通りキッコーマンは、
しょうゆのトップブランドとして
江戸時代から約300年間
日本の食文化の発展を支えてこられました。
2008年、キッコーマングループは未来に向けて
「グローバルビジョン2020」を策定されました。
    1. キッコーマンしょうゆをグローバルスタンダードの調味料にする
    2. 食を通じた健康的な生活の実現を支援する企業となる
    3. 地球社会にとって存在意義のある企業となる
益々のご発展お祈りしています。



◆+｡･ﾟ*:｡+◆+｡･ﾟ*:｡+◆+｡･ﾟ*:｡+◆+｡･ﾟ*:｡+◆+｡･ﾟ*:｡+◆