特別展「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」を開催中です

皆様、こんにちは。
ピンク社長®︎こと多田多延子(ただたえこ)です。

エメラルドを想起させる緑
至高の青と言われる「東山ブルー」との出逢いは高校生の時です。

東山ブルーの中にすーっと身体が溶けていくような
不思議な一体感を味わえる美しい緑碧です。

見えないはずの澄み切った空気までを描き切る
色彩感覚とあふれる詩情に心を揺さぶられます。

東山魁夷は、生涯一貫して自然の美しさと向き合い、
情感に富んだ静謐な風景画の数々を描きだしました。

皇居宮殿壁画や唐招提寺御影堂壁画などの大作を
生み、戦後を代表する国民的画家とうたわれました。

神戸市立博物館で6月9日(水曜)まで、
特別展「東山魁夷 唐招提寺御影堂障壁画展」を開催中です。

少年時代を神戸で過ごした東山魁夷は著書の中で
「私の少年時代が幸福であったと今でも思えるのは、
神戸には山があり海があったからです」と回顧。

風景画を描き、国民的画家となった東山の制作の原点は
神戸に求めることができるかもしれません。

東山魁夷は、《山雲》と《濤声》に、
日本の国の山と海の美しさと深い精神性を豊かに表現しています。

唐招提寺御影堂の障壁画は、
鑑真和上の命日にちなんで行われる開山忌舎利会の数日間しか公開されません。

全68面の障壁画と制作過程を示すスケッチや下図とあわせて展示。

完成に至るまでの制作過程と東山の長年の
宿願であった水墨による障壁画の壮大さ、
鑑真和上に捧げた祈りの美に触れる貴重な展覧会です。

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