愛と平和の画家 必見のマルクシャガール展覧会
皆様、こんにちは。
ピンク社長こと多田たえこです。
20世紀を代表する画家のひとり、
マルク・シャガール(1887-1985)の
展覧会が広島県立美術館で始まりました。
宙を舞うカップルや動物
鮮烈な色彩など、
その幻想的な作品は多くの
美術ファンを魅了しています。
後半生に、歌劇場や美術館、大聖堂などの
公共空間を飾るモニュメント(記念碑的作品)も手がけています。
大空間を飾るこれらの作品は、
壁画や天井画、ステンドグラス、
陶板画、モザイク画、タピストリーなど
多彩な技法と形式によるもので、
60歳を越えてなお、
新たな技法で巨大なスケールの作品に挑み続けた、
天井画をはじめ、
エルサレム・ハダサー医療センターや
フランス各地の教会を飾る
ステンドグラスとその下絵など、
シャガールの代表的な
モニュメント作品を
日本初公開作品167点を含む
243点で本格的に紹介しています。
シャガールの魅力を余すところなく
学べる貴重な展覧会です。
是非、ご覧くださいませ
広島県立美術館
11/3~12/25にて開催中
ロシアに留まり、翌年最愛の妻となるベラと結婚しました。
【シャガールについて】
Marc Chagall, 1887-1985
1887年に現在のベラルーシ共和国の
町ヴィテブスクでユダヤ人の家庭に
生まれました。
1907年にサンクト・ペテルブルグの美術学校に入学し、
1911年24歳でパリに出て活躍します。
1914年ロシア滞在中に第一次世界大戦が勃発したため、
ロシアに留まり、翌年最愛の妻となるベラと結婚しました。
1923年家族でパリに戻り、制作活動は軌道に乗りましたが、
1933年にナチスによりシャガールの作品は
「退廃芸術」に指定され、作品が焼却されるなど、
第二次世界大戦の反ユダヤ主義の風潮の中
一家でニューヨークに移ります。
フランスへ戻ったのは1948年、
シャガールは61歳になっていました。
1959年に南仏ヴァンスに住まいを移し、
プロヴァンスを拠点に制作を展開します。
1958/59年にパリ・オペラ座からの依頼で
バレエ「ダフニスとクロエ」の舞台装飾と衣装デザインを制作。
963年には文化大臣のアンドレ・マルローから
パリ・オペラ座天井画を依頼されました。(完成は翌64年)。
1967年にはリンカーン・センター内
メトロポリタン・オペラハウスの壁画を制作、
1968年にはニース大学法学部のモザイク壁画
「オデッセウスの教え」、メッス大聖堂のステンドグラスが完成。
1977年レジオン・ド・ヌール最高勲章授与、
エルサレム名誉市民の称号を授与されました。
1985年、97歳の生涯を閉じました。
時代の流れに翻弄されながらも、
愛と平和を願う独自の世界を
表現し続けた作家とその作品は
世界中の人びとから愛されています。
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