スイス チューリッヒ現地レポート1

おはようございます、ピンク社長です。

スイスの大実業家、ヴェルナー・メルツバッハー氏コレクション
@チューリッヒ美術館 クンストハウス

一年半前に完成したスイス最大のの美術館
チューリッヒ美術館 クンストハウスに
個人コレクションとしては世界の最高水準の
ヴェルナー・メルツバッハー氏のコレクションがあります。

バッハ氏とご面会を楽しみにしていましたが、
95歳のご高齢で急遽診療となり残念ながらご面会は叶いませんでした。

戦争で家族を亡くし、アウシュビッツを生き抜かれたバッハ氏に
ヒロシマの原爆と復興を体験した曾祖母の実話の漫画 キセキのヒロシマ、
「子ども世界平和サミット」の活動報告書をお預けする事が出来ました。

メルツバッハー夫妻は、おたがい幼少の頃から美術に慣れ親しんで
育ったこともあり、1949年の結婚時より絵画作品の収集に並々ならぬ情熱を傾けてきました。

毛皮商を営みながら絵画作品を集めつづけたガブリエーレ夫人の祖父母の遺産を受け継ぎ、
また1960〜70年代にニューヨークで見たフォービスムやドイツ表現主義、
ロシア構成主義などの展覧会に強烈な影響を受けたことが、
夫妻の現在のコレクションに特色を与えています。

また他にフランスの画家モネやルノワール、セザンヌ、ゴッホら印象主義の絵画、
ピカソの貴重な「青の時代」の大作やモディリアーニの作品、
またロシア・アヴァンギャルド(前衛主義)作家たちの豊饒な作品も含まれています。

なかでも特筆すべきは、カンディンスキーやクレーらドイツ表現主義の色鮮やかな作品群です。

「私のコレクションの持ち味は色彩の歓びだ」とメルツバッハー氏の述べることばに
コレクションの特色が端的に現れています。

ピンクの貝殻で作られた貴婦人の作品もとってもエレガントでした。

普通、美術館の展覧会会場に生花が飾られてる事はありません。

しかし、バッハ氏のご希望でバッハ氏のコレクションフロアーには、
毎日カラフルな生花を飾られているそうです。

アウシュビッツを生き抜いたバッハ氏の
色鮮やかなコレクションを是非、ご覧ください。

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