「或る列車」
「或る列車」
その名前を聞いただけで、胸が少し高鳴ります。
明治時代、1906年。
九州鉄道がアメリカに発注した、日本で最も豪華になるはずだった客車。
けれど国有化という時代の波にのまれ、走ることなく“幻”となりました。
その夢の客車が、約100年の時を超えて——
6億円の改装費をかけ、2015年、ついに蘇りました。

鉄道模型の神様・原信太郎氏の模型をもとに、
デザインを手がけたのは水戸岡鋭治氏。
車内に一歩足を踏み入れると、メープル材の格天井、ウォールナットの組子細工…。
そこはまるで、走る美術館のような空間です。

そして旅のもうひとつの主役は「食」。
世界的シェフ・成澤由浩氏(NARISAWA)が監修した、ここでしか味わえないフルコース。

車窓に広がる九州の風景とともに、
五感すべてで味わう贅沢な時間が流れていきます。
博多から由布院へ。
約2時間半の旅は、移動ではなく“物語”。
速さではなく、豊かさを。
効率ではなく、余韻を。
「或る列車」は、
忘れかけていた大切な時間の使い方を、
そっと思い出させてくれる列車です。🚃✨
