後編 I LOVE富士山♡♡
みなさま、こんにちは。ピンク社長こと多田多延子です。
富士山の女神は「コノハナサクヤヒメ」と言われています。
そして、日本の国花サクラの語源は
「木花咲耶姫 コノハナサクヤヒメ」から来たと言われています!
開花した木の花(桜)の女神で、美と短命の象徴です。
わたくたちが富士山に魅了されるわけですね。
富士山をご神体とする富士山本宮浅間大社が
コノハナサクヤヒメ様をご祭神として祀りされていることはご存知ですか?
富士山本宮浅間大社なんといってもが有名ですが、浅間神社自体は
各地に約2000社ほどあると言われています。
富士山はもともとは、富士山自体がご神体だったのが時代が下って行くうちに、
コノハナサクヤヒメと一緒になったようです。
安定してきた江戸時代に起きた宝永の大噴火(1707年)の時に
火中出産に成功した女神に、噴火する富士山を抑えてもらえるよう祈願したのかも。
安産・子育てのご利益があるそうですよ。
コノハナサクヤヒメの別名である、神阿多都比売(カムタツヒメ)は隼人(九州の人たち)の
一族の氏名だと言われていて、もともとは九州(鹿児島)の有力部族だったのでしょう。
宮崎や鹿児島にもコノハナサクヤヒメゆかりの神社がたくさんあります。
まさに日本の女神さま、それがコノハナサクヤヒメ様なのです。
ここからは古事記からの転記です。ご興味ある方は是非ご覧くださいね。
ある時、アマテラスオオミカミの孫神で、初めて地上に降り立った天の神
ニニギノミコト(天皇の祖神)という神が、麗しい桜の女神に出会います。
一目ぼれしたニニギノミコトがコノハナサクヤヒメの父神に
コノハナサクヤヒメとの結婚を申し込んだところ 父神はとても喜んで
姉の石長姫(イワナガヒメ)と一緒に嫁がせることにしました。
イワナガヒメは、岩石や大地の女神で醜さと永遠の象徴です。
その醜さときたら、一目見た時からニニギノミコトが恐れおののくほどで
「不細工すぎて怖い!!かえれ!」
すぐさまイワナガヒメを父神の元に送り返し、
ニニギはコノハナサクヤヒメと一夜の契りを交わします。
父神は姉神が返されたことをひどく恥じて、ニニギノミコトに呪いを吐きかけます。
「娘二人を嫁がせたのは、イワナガヒメがいれば雪が降り、風が吹いても
いつまでも岩のごとくに天の神(ニニギ)の御子の命は続き、
コノハナサクヤヒメがいれば、桜の咲くがごとく栄えたはずなのに。
コノハナサクヤのみ留め置かれたなら、あなたの御子は桜のごとく散りましょう。」
そうして、天皇の寿命は命は永遠ではなくなったそうです。
それでその子孫の天皇の寿命も神々ほどは長くないのだそうです(天孫降臨を参照)。
後日、この気の毒なイワナガヒメは無事に英雄スサノオノミコトの息子と結婚します。
コノハナノサクヤビメは一夜で身篭りますが、ニニギは国津神の子ではないかと疑います。
コノハナノサクヤビメその疑いを晴らすため、誓約をして産屋に入り、
「天津神であるニニギの本当の子なら何があっても無事に産めるはず」と、
産屋に火を放ってその中でホデリ(もしくはホアカリ)・ホスセリ・ホオリ
(山幸彦、山稜は宮崎市村角町の高屋神社)の三柱の子を出産します(火中出産を参照)。
ホオリの孫が初代天皇の神武天皇です。
前篇 I LOVE富士山♡はこちらからご覧いただけます。